独立したい方必見!美容室の開業に関する基礎情報まとめ

美容室を開業すると多くのメリットが得られますが、コンセプトや資金計画も含めて入念な計画が必要です。宣伝にはいくつかの方法があり、ウェブサイトやチラシ、SNSが有効です。

美容室に努める美容師の方たちの多くは、最終的に自分のお店を持ちたいと考えることも少なくありません。開業する場合には色々な準備が必要ですので、どのように進めたら良いのかをしっかりと計画することが大切です。必要な作業を押さえるだけでなく、開業資金の準備や内装設備、宣伝するための手法まで、考えなければならないことはたくさんあります。

美容室開業のメリット

美容室 開業

美容師のオーナーとして自分の店を構える場合のメリットは色々とあります。開業すると仕事の休みを自分の裁量で決めることができるのが、とても大きなメリットです。雇われているとなかなか思い通りにはならず、家族の都合に合わせられないことが多くなりますし、大事な行事がある時でもお店に出なければならないこともあります。最近ではワークライフバランスを整えたいと考える人も増えていますが、それができるのが開業の良さです。また、自分の頑張り次第で収入を大きく増やすこともできますので、収入面にもメリットがあります。雇われている場合でも勤務する美容室によっては歩合給がつくことがありますが、独立して同じ量の仕事をこなせば、さらに多くのお金を手にすることができます。ほかにも自分の好みのお店を追求できたり、新しい技術をどんどん取り入れたりして理想を追い求めることができる点も見逃せません。美容師として成長していきたいと考える人たちは新たな技術もどんどん取り入れたいと考えますが、店舗によっては現在取り入れられている方法以外を導入するつもりはなく、提案しても考える間もなく却下されてしまうケースがあります。 開業することでこの ような様々なメリットが得られますので、やはり最終的には独立したいと考える人が多いようです。

美容室を開業するために必要な作業

美容室 開業

実際に美容室を開業するために必要な作業として、まずはどのような美容室を作りたいのかを考えなければなりません。コンセプトがしっかりと決まっていないと、準備を進めていくうちに理想とはかけ離れてしまいます。ですから、最初に決めるべきなのはコンセプトであり、大まかに決まったら事業計画書の作成に入ります。融資を受けない場合でも事業計画書は必要であり、コンセプト以外にもターゲットを決めたり予算や目標利益を設定することが大切です。次に物件の選定に入りますが、エリアの下見を行ったり立地を調べますし、内見をして電気やガス、水道等の設備が整っているかも調べますので、意外と時間がかかります。内装業者からはレイアウトと見積りを出してもらい、その提案を見ながら出店を判断することになり、開業を決めたら物件の申し込みを行います。申し込んでいる間に済ませておかなければならないのが、開業に必要な資金を用意することです。自己資金だけでは足りない時には借入を行い、融資を受ける場合には審査が必要です。融資が下りたらいよいよ物件の契約を行って内装工事をスタートさせ、工程表が出た段階で美容器具を購入して納品の手はずを整えます。内 装工事は1か月程度かかるので、その間に営業にかかわるものを揃えておきましょう。

美容室の開業資金はいくらかかる?

美容室 開業

美容師が開業する場合には、誰もが潤沢な資金を蓄えているわけではありません。ですから資金面でいくらくらいかかるのかが気になるところであり、まずはどのような費用がかかるのかを押さえる必要があります。 運営にあたり重要になるのが物件選びですが、不動産契約にもまとまった費用がかかります。借りる物件によって保証金や家賃の金額は変わり、地域によっても大きな差があることを覚えておかなければなりません。テナント物件の場合には、保証金として家賃の10か月前後の金額が必要になります。また、取り扱う不動産業者に対しては仲介手数料を支払い、その額は家賃の1か月程度です。共益費等がかかるケースもあり、これらの費用を初期費用として計上しておく必要があります。 次に考えなければならないのが内外装費用です。こだわればこだわるほど費用はかさみ、坪当たり40~50万円が目安となります。見積りを出してもらって内容を細かくチェックし、予算に合わせて調整することが大切です。 鏡やセット椅子、シャンプー用のセット等の機材も買い揃えます。設置する数量にもよりますが、200万円前後のお金がかかり、薬剤や美容商材に関しては少なくとも30万円ほど必要に なります。質にこだわると100万円もの費用がかかることもあります。 これらと共に運営資金として経費の3か月分を用意しておくと安心です。

美容院開業に必要な設備や内装工事

美容室 開業

美容院を開業するための物件を用意したら内装工事に取り掛かり、必要な設備も揃えます。内装工事としては天井や床、壁の造作等を直すことから始めますが、給排水や空調、電気やガスといった設備も忘れずに整えることが大切です。仕事柄給排水の多い仕事であるため、このあたりに時間がかかります。 大型の美容器具にはスタイリングチェアやシャンプー台、鏡があります。トリートメントやパーマ等の専用機材も必要ですし、ドライヤーの設置は必須です。専用機材に関しては、1台で幅広く対応できるものを用意することもできますし、用途別に分けることも可能です。提供するサービスと照らし合わせながら、どのような機材を選べば良いのかを考えます。 ヘアカラーやパーマ、ストレート等の薬剤も用意します。どこのメーカーにするのかを決めておくことが重要であり、小さな物ではゴム手袋やキャップ、ピン類も購入しなければなりません。合わせ鏡やバリカン、消毒液という風に用意すべき物は意外と多いので、忘れないようにリストを作っておきましょう。 美容器具以外では、パソコンや洗濯機がいりますし、レジや電話、ワゴンも早めに用意しておきたいところです。ドリンク用の冷 蔵庫や待合室用のチェア、テーブルは少し大きめなものですので、店舗内の状況も考慮しながら揃えます。

美容院開業に向けた宣伝方法の種類

美容室 開業

開業したらすぐにお客さんがたくさん来て軌道に乗れば良いのですが、現在では狭い範囲でも多くの美容院が建ち並んでいますので、やはり宣伝は必要です。宣伝の方法にはいくつかありますが、いくつかの方法を駆使することで開業から数か月の間の売り上げをアップさせることができます。宣伝広告は、開業する前に始めます。 最近増えているのが美容院のウェブサイトを作成してサービス内容を掲示する方法であり、より多くの人に見てもらえる可能性があるのでお勧めです。検索すると上位に出てくるような対策を行う必要があり、美容院を紹介するサイト等には積極的に参加する必要があります。狭い範囲での効果が見込めるのはチラシであり、駅前や店舗の近くでチラシを配ってお店がオープンすることをお知らせします。チラシの場合には近隣の家のポストに投函することもできますので、まずはその地域の人たちに来てほしいという場合に有効です。ポスティングは自分で行うこともできますが、外部に委託することも可能ですので、時間がない場合にはポスティング業者に依頼しましょう。 他にもSNSを活用した宣伝は効果が高いので、積極的に行うべきです。最近ではスマートフォンで情報 を取得する人が多いので、SNSを上手く活用することでより多くの人に知ってもらえます。